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それでは個別の活動報告をさせていただきます。 まず、「いも茶がゆと餅つきの集い」は、平成４年度から実施している事業で す。リレー式次世代健全育成事業を活用させていただき、今年で２７回目とな ります。 ｢田んぼの学校｣で収穫した米を使い、ガスなどのない時代のように山へ芝刈 りに行き、昔ながらの釜戸で作ります。老人クラブの指導の下、糸我小学校の 児童を中心に、育成会会員、小学校保護者、地域の方々の協力により、郷土料 理でもある茶がゆにサツマイモを入れる昔ながらの食生活を体験します。併せ て、平成１０年度より餅つきも実施しています。 平成１７年度より、小学生の時にこの事業を体験した地区内の高校生がジュ ニアリーダーとして参加し、小学生を指導するなど、小学生の模範となる活動 を行っています。 また、平成２６年度より、この事業が多くの人々に支えられ成り立っている ことを知ってもらうため、地区出身の中学生が裏方の活動に参加するよう促し ています。これにより、中学生が高校生になった時、自然に活動に参加、協力 するよう、高校生の参加意識の向上を図っていきたいと思います。 この事業では、小学生から老人クラブの方々まで幅広い世代間交流が出来て いますが、近年、糸我小学校の児童数も減少傾向にあることから、市内の他の 小学生にも体験してもらいたいと考え、市の広報誌を通じ、参加を呼びかけて います。 こうした活動の経験から、災害が発生した場合、地域で乗り越えられると考 えられます。 次に「田んぼの学校」は、平成１３年度より、前会長の山崎佳彦さんが学校 の給食の残飯が多いことに驚き、食の大切さ、米作りの大切さを学んで欲しい と実施しています。翌年１４年度よりアイガモ農法に取り組み、食の安全を確 保し、またその翌年１５年度より卵からの孵化に取り組んでいます。 体験の中から昔ながらの稲作を学んでいくことは、子供たちの成長にとって、 とても大切なことだと考え実施しています。 稲作は総合的な学習において小学５年生が中心となり、田植えは老人クラブの方々の指導の下、全校児童で取り組んでいます。 平成２５年度には、当育成会が、食育推進ボランティア表彰の内閣府特命担 当大臣表彰を受賞しました。 次に「夏休み自然探検隊」は、平成１３年度より糸我小学校の５、６年生を 対象に、子供たちがいろいろな体験をしてほしいという思いで実施しています。 探検は県内と県外を交互に、主に自然体験活動を行っています。 平成２３年度より、この活動を体験した子供たちが高校生になり、ジュニア リーダーとして参加し、異年齢交流も出来ています。 また、この活動は、独立行政法人子どもゆめ基金の自然体験活動分野の助成 を受けています。 次に「資源ゴミ回収」は、平成１２年度より糸我子どもクラブと合同で、２ ヶ月に１回実施しています。糸我小学校５・６年生にボランティア参加を呼び かけています。 この資源ゴミ回収と田んぼの学校によるアイガモ農法の取り組みが評価され、 糸我小学校が平成３０年度和歌山県環境賞の大賞をいただきました。 次に「おもしろサイエンス教室」は、平成２６年度より化学や理科が大好き、 おもしろという子供たちを育てたいという思いで、和歌山県青少年育成協会の 協力をいただいて実施しています。 夏休みから始まり年６回実施していますが、当初は全回とも公民館に講師の 先生に来ていただいていましたが、平成２８年度から糸我小学校全児童が対象 となったため、県立自然博物館、和歌山市立子供科学館、関西電力イーパーク、 太地町くじら博物館などにおける体験も取り入れています。 それではそれぞれの課題について報告させていただきます。 まず、「いも茶がゆと餅つきの集い」ですが、近年、少子化により糸我小学校 の児童数が減少してきていることもありますが、習い事などで参加数が減少し てきていると感じます。児童や保護者にこの活動の意義をどう理解していただ くかが課題です。 次に「田んぼの学校」ですが、昔ながらの稲作を行い、アイガモ農法で実施 しているため、雑草の処理に大変苦悩しています。 また、学校行事と平行して実施しているため、実施日が急に決まる上、昼間 の作業となるので、参加できる大人の方が少なく、人員も固定化され、大きな 負担となっているのが現状です。 次に「夏休み自然探検隊」ですが、近年、児童の参加率は高く、保護者から も、｢家庭では出来ない体験をさせていただいた｣｢高校生になったらジュニアリーダーとして参加させたい｣など、高い評価をいただいています。 また、子供たちからも、｢高校生になったらジュニアリーダーになって参加し たい｣などの感想をいただいていますが、参加意思があっても、学校の補習授業 やクラブ活動などにより、日程的に参加できないことが多々あります。高校の 校長先生に直接お願いすることもありますが、生徒自身は先生に言いにくいよ うですし、クラブ活動も団体競技の場合、休むのが難しいようです。 今後、何とか上手く日程調整を図っていきたいと思いますが、高校側の理解 をお願いしたいと思っています。 次に「資源ゴミの回収」ですが、年々紙類の資源ゴミの量が減少してきてい ます。それに伴って、我々育成会全体の活動費が不足する事態になりかねない 状況になってきました。自治会等に協力をお願いしていますが、近年、新聞を 購読しない家庭が増えてきたように思います。各方面から補助金や助成金をい ただいていますが、更なる補助をお願いしたいと思います。 次に「おもしろサイエンス教室」ですが、今年度でまだ５回目ですが、参加 する児童が固定化しつつあります。体験内容を新しくすることが難しいため、 指導者として参加してくれる役員の負担が大きくなっています。 今後、体験内容の見直しや新たな参加者の加入などについて、検討していき たいと考えています。